月別: 2017年12月
スルーアクスルとQRはどちらが正解?
〇スルーアクスルとQRはどちらが正解? 良くアクスルサイズに関してですがどれが正解ですか?っと言う問いに対しては僕はどれも正解だと考えています。
まずスピードレンジがあがればあがるほどフレーム&ホイールの剛性が必要になってきます。
つまり走る方のスピードレンジによって必要となる剛性が違うと言うのが正解です。
キクちゃんがダウンヒルバイクを使って遊ぶのであればやっぱりフロントはダブルクラウンの20mmアクスルが安心します。
それをシングルクラウンの15mmになったのであれば同じストロークがあったとしても剛性不足は否めないかと思います。
もちろんシクロクロスバイクでは20mmアクスルなんて間違いなく過剛性で必要がないと考えます。
現在12mm~15mmのスルーアクスル(リヤはほぼ142mmスルーアクスル)で安定をし始めていると思います。
しかしそれらのフレームはワールドカップで戦う為に作られていると考えています。
GIANTのTCX、スペシャラズドのCRUX、どれも素晴らしいフレームですが剛性の基準はワールドカッパーだと思っています。
つまりそれはシクロクロスに乗り始めたホビーレーサーに必要な物かどうかと言うのが研究課題だと思っています。
これはPAXでの考え方でもあるのですが、良くも悪くも剛性には逃がしと言うのが必要だと考えています。
例えばシクロクロスに良くある180°ターン。タイヤが地面から滑って怖いレイアウトで剛性が高いとタイヤが地面から弾かれてしまいます。
剛性が低ければこの部分を緩和にしてくれます。個人的には滑ってからリカバリーするまでの許容される時間が長くなると言う感じです。
しかしなんでもかんでも剛性が低ければ良いと言う訳ではなく、スピードレンジがあがれば当然入力される力が大きくなる為、
それをしっかり受け止めるだけの剛性がないと上記のダウンヒルバイクの話のように剛性不足となります。
PAXフレームはのラインナップです。
アルミフレームはQR(10mmスルー)
カーボンフレームは12mm(QRでも対応が可能です。)
フロントフォークは
QR(9mmスルー)
15mmスルー
フレームの剛性を簡単に順番にすると以下の通り。
フロント QR リヤ QR
フロント 9mm リヤQR
フロント 9mm リヤ10mm
(ここまではホイールのエンドキャップのみで同じのフォーク&フレームで対応です。)
フロント 15mm リヤ10mm
(フロントフォークを交換する事でさらに剛性をあげる事が可能です。)
フロント 15mm リヤ12mm
(フレームをさらにカーボンを買う事で一番剛性になるとこの組み合わせとなります。)
シクロの競技性があがればあがるほどスペアバイクの必要になってきます。
QRフレーム(アルミ)とQRフォークを購入する。
必要なスピードレンジにあわせてエンドキャップの交換で剛性をあげていく。(これは技量が伴っていく部分だと思っています。)
↓
フロントフォーク(15mm)を購入する。(QRフォークが余る)
↓
さらに上を目指してカーボンフレーム(フレームのみ)を買う。
すると最終的にはカーボンフレーム+15mmと予備にアルミフレーム+QRと言うスペアバイクのフレームフォークが揃います。
フォークやフレームを無駄にする事なくステップアップをさせていく。
そしてPAXホイールはこの経過の全てに対応する事が出来るようにコンパチしています。
PAXのフレームはホビーレーサーが自腹で買って一番良い機材を作ろうと開発をしています。
”アルミCXがQRな理由は不必要な過剛性を防ぐためなんですよ。”
これがアルミCXをスルーで作らないんですか?っと言う質問に対するPAXの答えになります。
最初の段階で予算を抑えてロードバイクで使っていたパーツを流用して出来る限り安くでも適正なフレームと言うのがPAXのアルミCXです。
予算がある人にはカーボンCXの方はQRに考え方としてはダウングレードが出来るようになっています。
これも人によって違う剛性を適正化する為です。 個人的にはこのQRと15mmの間に12mmを作りたいとは思っています。 このあたりも一つの考えとしてフレームやホイール選びの参考にしてみてはいかがでしょうか?
PAXPROJECT キクちゃん